ボクシング初心者必見!フットワークを知ってボクシングを楽しもう
ボクシングは、最近ボクササイズとしてダイエットにも取り入れられ、身近なスポーツになってきています。オリンピック競技でもあり、格闘技と比べてもメジャースポーツです。厳しい練習に耐えぬいた体はとても美しいですし、ボクシングを習い始めて夢中になる人は多いでしょう。
ボクシングを始めてみたいけどボクシングについて何も知らないという人に、今回はフットワークをご紹介します。
ボクシングのフットワークがどうして重要なのか、そしてフットワークの種類、さらにフットワークの基本から練習方法までを知っておきましょう。
目次
- フットワークの重要性
- フットワークの種類
- フットワークの基本
- フットワークの練習法
- まとめ
1.フットワークの重要性
1-1.アウトボクシングのボクサーに重要
ボクサーの戦うスタイルは、アウトボクシングとインファイトにわかれています。インファイトは相手に接近してパンチを繰り出す、接近戦スタイルです。背が低くリーチが短い選手はインファイトスタイルが多いでしょう。接近戦なのでフットワークはそれほど重要視されていません。
反対にアウトボクシングは、リーチの長さをいかしてパンチを繰り出します。相手と一定の距離をたもつため、攻撃のタイミングが重要です。この際、フットワークが重要になるでしょう。美しくフットワークをこなす技術が必要です。
1-2.インファイトのボクサーも勉強しておこう
インファイトのボクサーにフットワークが全く必要ないかというと、そうではありません。インファイトのボクサーでも時にフットワークを必要とします。また、アウトボクシングのボクサーがどのようにフットワークを使い攻撃してくるのか、フットワークを学んでおくと気付きやすいです。
相手の動きを読み取り攻撃や防御ができると、より優位になれるでしょう。
2.フットワークの種類
2-1.ステップイン
- 足を肩幅に開き、片方の足を少し前に出す。腕でガードを作る。(ボクシングの基本姿勢)
- 前足をすり足で一歩前へ出し、前に出た分後ろ足を引き寄せる。
2つを守れば、ステップインができます。前に出るといっても、ボクシングでは足を大きく上げて前に出ることはできません。前に出ることが相手にわかってしまいます。また、足を上げて前に出ると時間がかかるでしょう。そのため、最初はすり足で前に進む練習が必要です。また、同時に後ろ足を引き寄せるタイミングも重要でしょう。
最終的に基本姿勢に戻るのが、ステップインの成功です。あまり前にいきすぎると、前足に体重がかかってパンチが出しにくくなります。前足と後ろ足の体重バランスをたもちましょう。前6、後ろ4ぐらいのパワーバランスが理想です。
2-2.ステップバック
- 足を肩幅に開き、片方の足を少し前に出す。腕でガードを作る。(ボクシングの基本姿勢)
- 後ろ足を一歩下げ、後ろに下がった分だけ前足を後ろに引き寄せる。
2つを守ればステップバックもできます。ステップインの反対と考えてください。
後ろに下がるのが苦手な人も多いでしょう。下がるときに後ろ足が体重を支えて、のけぞるような姿勢になりやすいです。のけぞる姿勢は、ガードを下げバランスを崩す原因となり、相手のチャンスになってしまいます。必ず前足に6割程度の体重をかけてください。
2-3.サイドステップ
サイドステップは、相手をかわすために使うフットワークです。最初の一歩目は、左足なら左、右足なら右に踏み出します。どちらかを踏み出したら、次にタイミングよく反対の足も引きつけるとパンチをかわせるでしょう。左足を踏み出したら、右足を左に引きつけてください。反対に右足を踏み出したら、左足を右に引きつけます。
練習せずできる気がしますが、やってみると意外と難しいです。どれぐらいのサイドステップで相手をかわせるのか、自分の歩幅ではどれぐらい横に動けばいいのか、練習して身につけましょう。
3.フットワークの基本
3-1.フットワークが踏める体力づくり
フットワークは、体力を消耗します。そのため、フットワークが踏める体力づくりをしてください。試合の最初はフットワークが軽快でも、次第に疲れてきてフットワークが乱れます。すると、相手に隙(すき)をつかれるでしょう。
試合中ずっと最初と同じようにフットワークが踏める状態に、体を作り上げてください。
3-2.攻撃と防御でわかれるフットワーク
フットワークは種類がいくつかあり、主に攻撃で使用するフットワークと、防御で使用するフットワークでわかれます。
どちらもバランスよく身につけましょう。
4.フットワークの練習法
4-1.縄跳び練習
縄跳び練習はフットワーク練習の基本です。初心者は30分縄跳びを続ける練習から始めましょう。最初は30分も縄跳びをしているのは体力的につらいですが、諦めず続けてください。1週間から2週間ほどで、30分の縄跳びが楽に感じられます。余裕で続けられるようになったら、次は時間をのばしていくと体力がつくでしょう。
大切なのは、とにかく諦めないことです。最初は30分がつらく、途中で何度も引っかかると思います。でも、引っかかってもいいので続けてください。そして、心を落ち着けましょう。焦らず、平常心で続けるのです。
跳ぶことに慣れてきたら、次は最小限のジャンプでリズムを取りながら跳べるように練習してください。足を大きく上げると体力をムダに消耗し、リズムが乱れてしまいます。最小限のジャンプで自分のリズムを作ると、足の筋力アップとリズム感がつき軽快なフットワークが手に入るでしょう。無心で縄跳びを続けると、集中力も身につきます。
4-2.ジャブ打ち練習
フットワークを練習する際に、忘れてはいけないのがジャブとの組み合わせです。フットワークだけならリズムよくできるけど、ジャブが合わさるとタイミングがつかめず、フットワークが乱れてしまいます。
実践でフットワークを使うには、ジャブと組み合わせてできる必要があるでしょう。
フットワークで前に出たときにジャブを打つ、という動作を繰り返して、足と手の連動を習得してください。
4-3.とにかくたくさん練習が必要
フットワークの練習法はボクシングジムによって違い、個人によって向き不向きがあります。自分に合っていると思った練習法を見つけたら、その練習法で繰り返し挑戦しましょう。
フットワークは練習あるだけです。
4-4.プロボクサーのフットワークを参考にしよう
自分でフットワークを練習するのが疲れた、よりいいフットワークを身につけたいと思ったら、プロボクサーのフットワークを参考にしてみましょう。
モハメド・アリはアウトボクシングでフットワークが美しく有名でした。シュガー・レイ・レナード、ナジーム・ハメドなど、海外の選手が多いです。日本では徳山昌守や辰吉丈一郎が有名でしょう。
ボクシングを観戦するのではなくフットワークのために映像を見ると、また違った発見ができておもしろいです。
まとめ
いかがでしたか?
- フットワークの重要性
- フットワークの種類
- フットワークの基本
- フットワークの練習法
ボクシングが初めての人も、ひとつずつ練習すると上達していくものです。本格的にボクシングを始めたい人も、運動不足だからボクシングで運動したいという人も、気軽に挑戦できます。
フットワークはボクシングの基礎なので、トレーニングで身につけましょう。リズムのあるボクシングができると、体を動かすのも楽しくなります。