パンチの種類はいくつある? 知っておきたい4つのボクシング基礎知識!
年末などに放送されるボクシング中継。解説者が様々な専門用語を駆使して説明してくれますが、ダッキング、スウェー、ボディーブロー、インファイト……などなど、一般の方には聞き馴染みがあまりないものも多く、ちんぷんかんぷんな時があるかと思います。
そこで今回は、ボクシングをより好きになる基礎知識を4つご紹介いたします!
●1.正しい拳の握り方
正しい拳の握り方はボクシングに限らず空手やムエタイなどのパンチを使う競技ではどれも共通していますので、これを覚えておけば間違いは無いでしょう。
まずは親指以外の4本の指をぐっと握りしめ、その後親指を中節骨(指先から見て一番目と二番目の関節の間)の上に自然な形で置きます。この時、親指は腕に対して垂直方向を向いていなければなりません。親指が拳の正面を向いていると、パンチをした際に親指が直に当たってしまうため、突き指や骨折などの怪我をする恐れがあるからです。
(間違った握り方)
もっとも多い間違った握り方は基節部分(指先から見て、二番目と三番目の関節の間)に親指をおいた握り方です。パンチがヒットする面に親指があるため、怪我の原因になります。
他の間違った握り方としては、拳の中に親指を入れた握り方も間違いです。この握り方では拳がしっかりと硬く握れないので怪我をする可能性が高まりますし、パンチの威力もかなり下がってしまいます。
●2.基本的なパンチの種類
(ジャブ)
構えた状態から、真っ直ぐ左拳を前に突き出します。高さは自分の鼻の高さを基準にし、速く打つことを重視します。伸ばしきったら素早く元の位置に戻しましょう。
(ストレート)
構えた状態から、右拳を前に突き出します。ジャブとは違って速さより力を重視し、肩や腰の回転を利用して打ちます。
(ボディーストレート)
基本的にはストレートと同じ要領ですが、打つ際に大きめに踏み出して沈み込みながら右拳で打ちます。形的にはレッグランジのような体勢になります。
(ボディーブロー)
打つ方の拳の肩を後ろに引いて溜め、反動を利用して腹部めがけて突き刺すように打ち出します。
(フック)
肩や腰、膝、つま先などを回転させ、遠心力を利用して打ちます。拳が弧を描くように打てていれば成功です。余った手は頬に付けているようにしましょう。
(アッパー)
打つ方の拳の肩を後ろに引いて溜め、反動を利用して斜め上に突き上げます。余った手は必ず頬に付けてガードしておきます。
●3.ディフェンスの種類
(ダッキング)
膝を柔らかく使い、上体を前に屈めるようにして相手のパンチをかわすテクニックです。
(ウィービング)
上半身をUの字を描くようにして動かし、相手のパンチを避けるテクニックです。
(ブロッキング)
その名の通り、腕を顔面の前まで上げてパンチを防ぐテクニックです。
(パリング)
自分の手の平で相手のパンチをたたき落とすように弾くテクニックです。
(スウェーバック)
上体を後ろに反らせて相手のパンチを避けるテクニックです。
●4.ファイトスタイル
(インファイター)
フットワークはあまり使わず、アッパーや―フックなどを好んで使う接近戦を得意としたボクサーです。
代表的なインファイターと言えば、はじめの一歩でお馴染みのデンプシーロールを編み出したといわれる『ジャック・デンプシー』や、言わずと知れた超有名ボクサーの『マイクタイソン』がそれにあたります。
(アウトボクサー)
相手との距離をとり、フットワークとジャブを駆使したヒット&アウェイ戦法を得意とするボクサーです。多くのボクサーはストレートなどの中距離で威力を発揮するパンチを好み、カウンターでKOを狙う事が多い。
代表的なアウトボクサーは、蝶のように舞い蜂のように刺すでお馴染みの『モハメド・アリ』です。
●まとめ
如何でしたか?
今回はボクシングの基礎知識を4つご紹介いたしました。
- 拳の握り方
- パンチの種類
- ディフェンスの種類
- ファイトスタイルの種類
これらの情報を知っていればボクシング中継がもっと楽しくなりますし、これからボクシングを始めようという方も後々の役に立つはずです。是非、この知識を活用してみてくださいね!